(旧版)高血圧治療ガイドライン2009
第8章 高齢者高血圧
POINT 8 |
- 高齢者でも最終降圧目標達成のために積極的な治療を行う。いずれの年齢層でも140/90mmHg未満の降圧により予後改善が期待される。65歳未満から治療中の患者において,65歳になって降圧を緩める必要はない。
- 降圧スピードに関しては,副作用の発現に留意し緩徐な降圧を心がける。
- 非薬物療法は,QOLに配慮して個々に方針を決定する。
- 降圧薬治療は,Ca拮抗薬,ARB,ACE阻害薬,少量の利尿薬を第一選択薬とする。一般に常用量の1/2量から開始する。降圧効果不十分な場合はこれらの併用を行う。
- 合併症を伴う場合は,個々の症例に最も適した降圧薬を選択する。臓器障害に注意し,QOLに配慮しながら慎重に降圧する。