(旧版)高血圧治療ガイドライン2009

 
第5章 降圧薬治療


4.合剤

合剤の使用により服薬錠数を少なく,処方を単純化することは,アドヒアランス改善に有用である240)。ACE阻害薬と利尿薬の合剤とプラセボの効果を糖尿病患者において比較したADVANCE323)では,合剤の有用性が示された。また合剤とプラセボのアドヒアランスは同等であった。高血圧患者においてACE阻害薬とCa拮抗薬,あるいはACE阻害薬と利尿薬との合剤による治療を比較したACCOMPLISH324)では,両群とも約50%が合剤のみの使用であり,比較的少ない服用薬剤数で降圧目標に到達した。なお,心血管病予防効果はACE阻害薬とCa拮抗薬の合剤が優れていた。欧米では利尿薬とその他の降圧薬の合剤を中心に多種類の合剤が使用されている。本邦では現在,利尿薬とARBの合剤が使用可能であるが,今後,ARBとCa拮抗薬の合剤も加わり使用頻度が増加していくと思われる。

 

 
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