(旧版)高血圧治療ガイドライン2004

 
第9章 特殊条件下高血圧


4)女性の高血圧

c 更年期に関連した高血圧

更年期に血圧が上昇するか否かについては、コレステロール値ほどは明確な成績が出されていない。さらにこの時期にはさまざまな変化(例えば、体重の増加、エストロゲンをはじめとするホルモンの変化など)が生じるために、血圧も上昇しやすくなる可能性はある391)。さらに精神面での不安定さも加味して、しばしば血圧値が上下し、降圧薬治療も十分に行いにくいことが多い。このような更年期の血圧治療に対して、ホルモン療法や向精神薬あるいは漢方薬による治療などが行われているが、十分な成績を示すまでに至っていない392,393)。しかし血圧値の上昇が精神面の不安定さからもたらされていることが多いことも、念頭に置く必要がある。どのような降圧薬が適しているのか、あるいはどのような降圧目標にすべきなのかは今後の検討課題である。
 
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