(旧版)高血圧治療ガイドライン2004
第9章 特殊条件下高血圧 |
2)高血圧緊急症および切迫症
g 褐色細胞腫クリーゼ
カテコラミンの過剰分泌による急激な血圧上昇である。フェントラミン2〜5mgを血圧が落ち着くまで5分ごとに静注する。初回量の静注後は、持続性静脈内注入を行ってもよい。同時に選択的α遮断薬であるドキサゾシンなどの内服薬も開始する。頻脈に対してはβ遮断薬が有効であるが、十分量のα遮断薬を投与した後に用いる。褐色細胞腫で高血圧性脳症や、急性左心不全、加速型高血圧-悪性高血圧を呈することもあり、そのような場合にも、α遮断薬を主体とした治療を行う。