(旧版)高血圧治療ガイドライン2004
第3章 治療の基本方針 |
4)その他の留意事項
a 初期治療
初期治療の目的は、血圧を目標レベルまで低下させるために有効な降圧薬を選び、用量を決定することである。したがって、目標とするレベルまで血圧が低下しない場合は降圧薬の増量、変更、併用などが必要である。一般的には低・中等リスクの高血圧であれば単薬で少量より降圧薬治療を開始し、降圧が不十分であれば増量、あるいは作用機序の異なる他の降圧薬に変更、あるいは作用機序の異なる他の降圧薬と併用する。重症高血圧や高リスク高血圧では初期から併用療法を考慮する。併用薬としては、RA系抑制薬と利尿薬あるいはCa拮抗薬、Ca拮抗薬(ジヒドロピリジン系)とβ遮断薬あるいはRA系抑制薬が好ましい組み合わせである。