(旧版)高血圧治療ガイドライン2004

 
第2章 血圧測定と臨床評価


まとめ

1) 血圧測定はカフを心臓の高さに保ち、安静座位の状態で測定する。1〜2分の間隔をおいて複数回測定し、安定した値(測定値の差が5mmHg未満)を示した2回の平均値を血圧値とする。高血圧の診断は少なくとも2回以上の異なる機会における血圧値に基づいて行う。
2) 家庭血圧および自動血圧計による24時間血圧の測定は、高血圧・白衣高血圧の診断と薬効、薬効持続時間の判断に有用であり、日常診療の参考とすべきである。家庭血圧値は135/85mmHg以上、24時間血圧値は135/80mmHg以上の場合に高血圧として対処する。
3) 血圧値の分類は、JSH2000ガイドラインの血圧分類に従う。
4) 血圧値のほかに、血圧以外の危険因子、高血圧性臓器障害、心血管病の有無により高血圧患者を低リスク、中等リスク、高リスクの3群に層別化する。
5) 高血圧の病型は本態性高血圧(この中には白衣高血圧も含まれる)と二次性高血圧に分類される。二次性高血圧は問診、身体所見、一般臨床検査所見より疑い、必要に応じて診断のための特殊検査を行う。
6) リスクの層別化に応じた治療計画を立て、生活習慣の修正をすべての患者に徹底させながら、降圧目標達成のために必要に応じて降圧薬治療を開始する。
 
ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す