(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)
第8章 大腿骨頚部/転子部骨折の周術期管理
8.4.感染
8.4.感染
■ Clinical Question 9
ドレープ使用は有効か
推奨
【Grade C】
感染予防の目的にドレープを使用することの有用性は明らかではない.
サイエンティフィックステートメント
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ドレープ使用は有効性なしとの中等度レベルのエビデンスがある(EV level II-1). |
エビデンス
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大腿骨頚部骨折に対して骨接合術を実施した120例[平均年齢77.2歳(43〜97歳)]をドレープ使用群65例と非使用群55例の2群間で,感染の関連性について比較検討を行った.感染発生率は,使用例6例(9.2%),非使用5例(9.1%)で有意差はなかった(F1F04318, EV level II-1). |
文献
1) | F1F04318 | Chiu KY, Lau SK, Fung B et al:Plastic adhesive drapes and wound infection after hip fracture surgery. Aust N Z J Surg 1993;63:798-801 |