(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)
第7章 大腿骨転子部骨折の治療
7.5.骨接合術の合併症
7.5.骨接合術の合併症
■ Clinical Question 12
偽関節・骨癒合不全の発生率
解説
偽関節・骨癒合不全の発生率は0.5〜2.9%である.
sliding hip screwとshort femoral nailとの間には差がない.
sliding hip screwとshort femoral nailとの間には差がない.
エビデンス
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偽関節の発生はGammaネイル378例中4例(1.1%),PFN 376例中2例(0.5%)であった(F2F01132, EV level II-2). |
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大腿骨転子部骨折での偽関節の発生をshort femoral nailとSHSの比較でみると,Gammaネイル0.6%,IMHS 1.3%,PFN 0.7%に対してSHSでは0.7%であった(F2F01127, EV level II-2). |
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不安定型転子部骨折170例に対してGammaネイル50例,CHS 35例,DHS/TSP 85例を施行.癒合不全発生率は3群間(2〜2.9%)で差はなかった(F1F02358, EV level III-1). |
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転子間骨折135骨折に対するintramedullary hip screwとsliding hip screw plateの成績を比較すると偽関節は各々1.5%,1.47%(F1F02140, EV level III-1). |
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compression hip screw法で治療した高齢者(60歳以上)の大腿骨転子部骨折153例で,偽関節は安定型で2.7%,不安定型で1.4%認めた(F1J01876, EV level IV). |
文献