(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)

 
 
第7章 大腿骨転子部骨折の治療
7.3.外科的治療の選択

■ Clinical Question 6
術中の骨片間の圧迫手技は必要か

推奨

【Grade D2
術中の骨片間の圧迫手技は推奨しない.


サイエンティフィックステートメント

術中の骨片間の圧迫の有無は,偽関節の発生率に影響を与えず,ラグスクリューのスライディング量が有意に大きかったとする高いレベルのエビデンスがある(EV level I-1).


エビデンス

dot 転子部骨折でコンプレッションありとなしの偽関節発生はそれぞれ3/71,1/82であった.ラグスクリューのスライディングは,術後両群で差がなかったが,術後4ヵ月にはコンプレッションありのほうが有意に大きかった(とくに80歳以上の女性,骨粗鬆症のある症例)(F1F03876, EV level I-1).


文献

1) F1F03876 Sernbo I, Johnell O, Gardsell A:Locking and compression of the lag screw in trochanteric fractures is not beneficial. A prospective, randomized study of 153 cases. Acta Orthop Scand 1994;65:24-26



 

 
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