(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)

 
 
前文
1 ガイドラインの作成手順


1.3 エビデンスと推奨Grade

推奨Gradeは,表4のごとく4階層となっている.推奨Grade A,Bは行うことを推奨するものであり,Grade Dは,否定的な推奨(すべきでないもの)を示している.ただしエビデンスレベルの高低によりD1,D2に分けた.
推奨Grade Iは該当するレベルの文献的エビデンスは見出せなかったものの,専門家が臨床上推奨することが重要であると判断した推奨Gradeである.
研究デザイン優先の階層化によるガイドラインの優位性は,作成委員の恣意の入る余地が小さいことである.一方,問題点としては,①サロゲイトアウトカムであっても研究デザインが高レベルだと高いエビデンスとなり,臨床的有益性をやや無視して作成されるきらいがあること,②すでに過去にほぼ確立された事実は,質の高い研究(RCT)がなされる可能性は少なく,エビデンスとしては低いことになってしまうことなどである.今回の改訂に当たっては,新たなエビデンスレベルを設定し推奨Gradeを変更することによってこの問題点を改善した.




 

 
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