(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン

 
第10章 大腿骨頚部/転子部骨折の退院後の管理

 


10.3 大腿骨頚部/転子部骨折を生じた患者に対する骨折予防策は何か

推 奨
【Grade I】
薬物療法やヒッププロテクターによる予防を勧める。

解 説
大腿骨頚部骨折患者のみを対象にした新規骨折予防についての介入研究報告は少なく、骨折予防効果を明らかにした研究はない。 大腿骨頚部/転子部骨折後の患者では、再骨折の危険性が高いので、大腿骨頚部/転子部骨折の予防効果が確認されている薬物療法やヒッププロテクターが勧められる(「4章 大腿骨頚部/転子部骨折の予防」も参照)。

サイエンティフィックステートメント
退院後薬物治療によって骨密度が増加したという中等度レベルのエビデンスがある(EV level II。)

エビデンス
退院後にビタミンDとカルシウム投与により、1年後のカルシウム代謝が改善し大腿骨頚部の骨密度の増加あり、骨折予防効果は不明(FF01449, EV level II)。

文 献
1) FF01449 Sosa M, Lainez P, Arbelo A et al:The effect of 25-dihydroxyvitamin D on the bone mineral metabolism of elderly women with hip fracture. Rheumatology(Oxford)2000;39:1263-2368

 

 
ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す