EBMに基づく尿失禁診療ガイドライン

 
III 尿失禁診療ガイドライン
高齢者尿失禁ガイドライン

3. 治療
(4) その他の治療法と補助器具

<5> 恥骨上(膀胱瘻)カテーテル

恥骨上の腹壁から膀胱にカテーテルを留置する方法で、泌尿器科の術後に時々用いられる。また、溢流性尿失禁のある場合に、尿道留置カテーテルの代わりに行われる。(証拠の強度 : C)

切迫性あるいは反射性尿失禁のある患者には適応がない。カテーテルを尿道に留置しないため尿道に関する合併症が除ける点で、尿道留置カテーテルより望ましい。しかし、留置時の合併症(出血、腸管損傷)やカテーテル交換時のトラブルがありうる。また、恥骨上(膀胱瘻)カテーテル管理に関する一般医・看護婦の知識不足やカテーテル自然抜去などトラブルが生じた時の対処法が問題となろう。
 
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