「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

 
II. 総括研究報告書
 
A.研究目的
 
白内障診療のためには正しい診断と予防の可能性を含めた危険因子の探索および正しい治療用方法の選択とその適応について科学的根拠のある解析が必要である。 白内障の発生には因子が多重に関与しており、未だ直接的原因は特定されていない。 白内障の発生、進行に関係すると思われる臨床的な危険因子を明らかにすることが白内障の予防に有用と考える。
白内障は混濁の型や程度がさまざまであるので標準的診断が必要である。 白内障では視力が低下することが多いので、それに効果的に対応し良質かつ均質な医療サービスを提供するには視機能を正しく理解して治療法の的確な選択をすべきである。
薬物療法の有効性について吟味する必要がある。治療法の主体である手術療法は、眼内レンズ挿入術と一体化しているので術式の選択および適応に時代的変遷がある。 偽水晶体眼の持つ視機能は、透明な有水晶体眼のそれに勝るものではないので手術療法の有効性について正しい根拠が必要になる。
白内障患者を正しく管理するためには科学的根拠に基づいた医療を実践することにある。 そのためにevidenceの確立した内、外の文献を渉猟し、科学的な根拠のもとに評価、吟味する。

 

 
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