(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
第3部 胃潰瘍診療ガイドラインの作成と評価 |
2.データベース・文献検索方法
6)文献採用基準
以下の基準に従って検索文献から一次選択を行った。
一般的文献採用基準
1. | 研究デザインは同時対照Concurrent controlsをおいたランダム化比較試験Randomized controlled trial(RCT)以上を原則とする(文献がない場合には非ランダム化同時比較試験も採用可能)。 |
2. | 対象の胃潰瘍の診断は内視鏡により行われており,Malignancyは形態and/or生検により除外されている。 |
3. | 十二指腸潰瘍合併例を対象として含まない。ただし,胃潰瘍と十二指腸潰瘍とを消化性潰瘍としてまとめて報告した文献でも胃潰瘍に関するデータを独立して示している場合にはその部分をエビデンスとして採用してよい。 |
4. | 内視鏡的な治癒(S1またはS2)をアウトカムとしている。 |
5. | 脱落例は有効症例数の20%以下,またはIntention-to-treat analysis治療企図試験で脱落例は無効例として扱っている。 |
6. | 論文言語は英語と日本語とする。(独語,仏語文献は英文抄録有りのものに限る) |
7. | 研究エントリー症例数は各群30例以上を目安とする。 |
これに加えそれぞれの担当部分によって,さらに条件を付加する。 たとえば「胃潰瘍初期治療」では, |
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8. | NSAID投与例は含まない。(*NSAID治療の場合には可) |
9. | H. pylori 除菌治療を行った研究は含まない。(*除菌治療の場合には可) |
といった条件を設定し,それを文献採用基準として明記する。 |