(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
第3部 胃潰瘍診療ガイドラインの作成と評価 |
2.データベース・文献検索方法
1)データベースと検索方法
前回の検索式をほぼ踏襲し,全項目について,2002〜2005年の文献の検索を行った。また,今回新規に,生活指導,食事療法,入院期間,EMR後潰瘍の4項目について検索を行った。PubMedは1965〜2005年,医学中央雑誌(医中誌)は1983〜2005年である。また,除菌によらない初期治療で,PPIのうちわが国で使用不可能なpantoprazoleとesomeprazoleの論文も新たに検索が行われた。PubMedは1980〜2005年,医中誌は1983〜2005年である。検索式の作成は,森實敏夫班員と班長協力者の山口直比古(東邦大学医学メディアセンター)により行われ,文献検索は山口氏により行われた。
英文誌は,PubMedにより検索を行った。最終検索施行日は,2006年1月26日であった。検索式は,おおむね前回の検索式を援用したが,前回がSilverplatterのMEDLINEを使用していたところ,今回はPubMedを使用したため,検索語の入力方法などが異なっている。また,若干の修正も行った。
和文誌は,医中誌Webによる検索を行った。2002年以降に医中誌に収録された国内発行雑誌論文を対象とし,基本的に会議録を削除した。最終検索実施日は,2006年1月26日であった。
防御因子増強薬,維持療法,二次除菌,出血性潰瘍内視鏡治療では,必要な論文で当初の検索式では含まれてこない論文を拾うために,新規の検索式を追加して,PubMedで拡大検索を行った。防御因子増強薬は,医中誌でもこの検索を行った。2001年以前にもさかのぼって行われた検索と件数は,防御因子増強薬のPubMed(1980〜2005年)118件,医中誌(1983〜2005年)301件,維持療法のPubMed(1971〜2001年)656件,再除菌のPubMed(年代指定なし)100件,出血性潰瘍内視鏡治療のPubMed(〜2001年)23件であった。
これらの検索された論文から,各項目の担当者が,調査すべき論文を選別した。検索数と選別数を表3に示す。
なお,2001年までのアブストラクト・テーブルと検索式は付録のCD-ROMに収載した。
表3 キーワード別論文の件数 |
キーワード | 英文 | 和文 | |
1 通常の胃潰瘍治療 | ![]() |
0/296 | 2/26 |
防御因子増強薬(1980〜2005) | 3/118 | 23/301 | |
pantoprazole,esomeprazole | |||
PubMed(1980〜2005) | 0/5 | ||
医中誌(1983〜2005) | 0/ 7 | ||
![]() |
0/45 | ||
2 生活指導 | 22/368 | 8/78 | |
3 維持療法 | ![]() |
54/140 | 11/30 |
![]() ![]() |
42/588 | ||
4 H. pylori 除菌治療のEBM | ![]() |
24/99 | |
![]() |
0/0 | 0/21 | |
![]() |
14/169 | 0/40 | |
![]() |
0/5 | 0/41 | |
![]() |
4/156 | 0/16 | |
![]() |
2/16 | 0/43 | |
![]() |
10/30 | 0/19 | |
![]() |
10/180 | 0/21 | |
(年代指定なし) | 6/100 | ||
![]() |
0/1 | 0/1 | |
5 NSAID潰瘍 | ![]() |
20/49 | |
![]() |
20/33 | ||
![]() |
20/44 | ||
![]() ![]() ![]() |
0/45 | ||
6 出血性潰瘍 | ![]() |
21/426 | |
(〜2001) | 11/23 | ||
![]() |
57/229 | ||
![]() ![]() ![]() |
5/31 | ||
![]() |
1/8 | ||
![]() |
8/24 | ||
![]() |
0/189 | 0/67 | |
![]() |
0/218 | 0/24 | |
7 EMR後潰瘍 | 4/13 | 0/113 | |
8 費用対効果分析 | 20/40 | 11/37 | |
9 メタアナリシス | 12/44 | 0/16 | |
小計 | 376/3,579 | 69/1,054 | |
総計 | 4,633 |