(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

 
第2部 胃潰瘍診療ガイドライン―解説―

 
6.維持療法
4)ステートメント

ステートメント グレード エビデンスレベル 保険適用
海外 日本
1 H. pylori 除菌治療によらない胃潰瘍治療では,潰瘍が治癒した後に維持療法を行うことは,胃潰瘍の再発を抑制するのに有効な方法であり,治癒後には維持療法を行うことが勧められる
A II II
(スクラルファートのみ)
PPI以外は可
2 胃潰瘍の維持療法において,その有効性がプラセボを対照とした二重盲検比較試験によって証明された薬物名およびその用量を表5に示す。維持療法にはこれらのうちの1つを用いることが勧められる
A II II
(スクラルファートのみ)
PPI以外は可
*ランソプラゾール以外のPPIには維持療法に関するエビデンスはない

表5   プラセボ対照の比較試験で胃潰瘍の再発抑制に効果の認められた薬物とその用量
薬物 用量(/日)
シメチジン 400mg1),6),9),800mg2)
塩酸ラニチジン 150mg3),7),10),16)
ファモチジン 20mg14)
塩酸ロキサチジンアセタート 75mg13)
ニザチジン 150mg15)
スクラルファート 2g4)*1,11),12),3g8),4g5)*2
ランソプラゾール 15mg17),30mg17)
*1:プラセボと有意差のみられなかった報告
*2:わが国での試験

 

 
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