(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版

 
19.糖尿病と膵臓・膵島移植


アブストラクトテーブル

論文コード 対象 結果
1)Venstrom JM et al, 2003
レトロスペクティブな観察
レベル4
米国で膵臓移植の待機リストに登録されている11,572人の糖尿病患者 移植を受けた患者の死亡の相対危険度は,待機患者と比較してSPKでは0.43と低いのに対し,PTAでは1.57,PAKでは1.42と高い
2)Gruessner RW et al, 2004
レトロスペクティブな観察
レベル4
米国で膵臓移植の待機リストに登録されている12,478人の糖尿病患者 4年間の生存率は,SPK施行症例では90.3%と待機症例の58.7%より高い.さらに,PAK施行症例で88.3%(待機症例が81.7%),PTA施行症例で90.5%(待機症例で87.3%)と低下がなかった
3)Ishibashi M et al, 2004
症例報告
レベル5
日本で膵臓移植を受けた10人の糖尿病患者 10症例のうち,9症例はインスリン離脱となっている.
4)Ryan EA et al, 2005
5年間観察
レベル4
膵島移植を受けた69人 5年後には80%の症例では血中Cペプチドが検出されたが,インスリン離脱が継続していたのは約10%の症例であった
5)Sassa M et al, 2006
症例報告
レベル6
日本で膵島移植を受けた6人の糖尿病患者 膵島移植を1回受けることによって,インスリン離脱に至らない症例でも血糖の不安定性は著明に改善する
6)Matsumoto S et al, 2005
症例報告
レベル6
生体ドナーから膵島移植を受けた1人の糖尿病患者 生体ドナーから提供された膵臓体尾部から単離された膵島を移植することでインスリン離脱に至る


 
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