(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版

 
10.糖尿病足病変


ステートメント

1.十分な診察 グレードAコンセンサス
糖尿病患者の足は十分診察して,足や足趾の変形,爪の変化,爪の色調,胼胝,下肢足背動脈の拍動,虚血など足潰瘍の前駆症状,血流不全,神経障害の有無に注意を払うべきである.


2.足病変のリスクが高い患者のフットケア グレードA
糖尿病足病変のリスクが高い患者(足趾や下肢の切断や足潰瘍の既往,末梢神経障害合併,末梢動脈疾患合併,腎不全や透析,視力障害,血糖コントロール不良)の足は定期的に診察するべきである3),6),7),8),9),10). レベル3
このような患者に対しては,足病変を予防する教育や指導を含めたフットケアを行う12),13),14),15),16).フットケアには糖尿病専門医と関連各科の医師と看護師などのチームアプローチが有効である. レベル2


3.足潰瘍の治療 グレードAコンセンサス
足潰瘍の治療は,足潰瘍部の免荷,デブリドメント,血糖コントロール,創のケア,感染の治療,虚血の治療,などである.病状に応じて血管外科,整形外科,形成外科,皮膚科などに依頼する.


 
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