(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版

 
6.インスリンによる治療


解説

1.インスリン療法の適応
インスリン療法の絶対的適応としては,次の病態がある.
  • (1)1型糖尿病.
  • (2)糖尿病昏睡(ケトアシドーシス昏睡,高血糖高浸透圧性昏睡).
  • (3)重症の肝障害,腎障害を有する例では,経口血糖降下薬が禁忌でありインスリン使用が必要である.
  • (4)重症感染症の併発,中等度以上の外科手術(全身麻酔施行例など)の際.
  • (5)糖尿病合併妊娠(妊娠糖尿病で食事療法だけでは良好な血糖コントロールが得られない場合も含む).
また,インスリン療法の相対的適応としては,次の病態がある.
  • (1)著明な高血糖(たとえば,空腹時血糖250mg/dL以上,随時血糖350mg/dL以上)を認める場合や,ケトーシス(尿ケトン体陽性など)傾向を認める場合.
  • (2)経口血糖降下薬療法では良好な血糖コントロールが得られない場合(スルホニル尿素薬の一次無効,二次無効など).


 
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