(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版
糖尿病ガイドライン策定作業の方法論
5.最後に
医療の進歩は日進月歩である.糖尿病に関する臨床研究についても,膨大な数の成果が公にされている.たとえばメタアナリシスは年に約30件,RCTは年に400件近くも発表されている.したがって,診療ガイドラインは定期的に見直し,更新するという姿勢が必要になる.また,ステートメントのグレード付けなどについての医療サイドからの意見も重要である.さらには,まだステートメントとしては挙がっていない,いわゆる決着のついていない命題については,今後,臨床試験を進めていく努力が必要になってくる.それらは薬剤の適応拡大へつながりうる場合もあるだろう.