(旧版)「喘息ガイドライン作成に関する研究」平成11年度研究報告書/ガイドライン引用文献(2000年まで)簡易版抄録を掲載
(2)貼付β2刺激薬
文献 | 対象
| 試験デザイン
| 結果・考案・副作用 | 評価 |
宮本ら44) 1995 |
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| ツロブテロール・テープはプロカテロール錠に比較して起床時と就寝前のピークフローを有意に上昇させた。発作点数,治療点数,日常生活点数は両薬で低下したが,ツロブテロール・テープの方が効果が高い傾向が見られた。全身性の副作用はツロブテロール・テープ群が有意に少なかった。 | II B |
田村ら45) 1995 |
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| ツロブテロール・テープにより起床時・昼・就寝前のピークフローの有意な上昇が見られた。副作用は軽度の振戦とCPKの上昇各1例であった。 | III B |
伊藤ら46) 1995 |
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| ツロブテロール・テープは起床時のピークフローを有意に上昇させた。副作用は軽度の掻痒感1例のみであった。 | III B |
Iikuraら47) 1995 |
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| ツロブテロールの血中濃度は貼付後14.0±2.0時間で最大に達した。ツロブテロール・テープは有意にピークフローを上昇させた。副作用は見られなかった。 | III B |
参考文献
- 宮本昭正,瀧島任,高橋昭三ほか:気管支喘息に対するツロブテロール経皮吸収型製剤 (HN-078)の臨床第惨」相試験:塩酸プロカテロール錠を対照薬とした二重盲検群間比較試験. 臨床医薬 1995; 11: 781-807. (評価 II B)
- 田村弦, 山内広平, 本間正明ほか:成人気管支喘息に対するツロブテロール経皮吸収型製剤 (HN-078)の長期投与試験. 臨床医薬 1995; 11: 1067-1080. (評価 III B)
- 伊藤幸治, 須甲松信. 気管支喘息に対する経皮吸収型気管支拡張剤HN-078の長期連用時における有効性および安全性の検討. 新薬と臨床 1995; 44: 581-58. (評価 III B)
- Iikura Y, Uchiyama H, Akimoto K, et al. Pharmacokinetics and pharmacodynamics of the tulobuterol patch, HN-078, in childhood asthma. Ann Allergy Asthma Immunol 1995; 74: 147-151. (評価 III B)