(旧版)「喘息ガイドライン作成に関する研究」平成11年度研究報告書/ガイドライン引用文献(2000年まで)簡易版抄録を掲載

 
(2)貼付β2刺激薬

文献対象
  1. 例数
  2. 年齢
  3. 対象
試験デザイン
  1. 方法
  2. 観察期間(導入+試験)
  3. その他(効果判定など)
結果・考案・副作用評価
宮本ら44)
1995
  1. 150名
  2. 成人
  3. 軽症〜中等症の喘息患者
  1. 多施設・無作為・二重盲検試験。ツロブテロール・テープ2mg(またはプラセボ)を1日1回就寝前貼付(73名),またはプロカテロール錠50mg(またはプラセボ)を1日2回内服
  2. 4週間
ツロブテロール・テープはプロカテロール錠に比較して起床時と就寝前のピークフローを有意に上昇させた。発作点数,治療点数,日常生活点数は両薬で低下したが,ツロブテロール・テープの方が効果が高い傾向が見られた。全身性の副作用はツロブテロール・テープ群が有意に少なかった。II
B
田村ら45)
1995
  1. 19名
  2. 成人
  3. 中等症〜重症の喘息患者
  1. ツロブテロール・テープ 2mg,3mgまたは4mgのいずれかを1日1回就寝前貼付
  2. 12週から118週(患者により異なる)
ツロブテロール・テープにより起床時・昼・就寝前のピークフローの有意な上昇が見られた。副作用は軽度の振戦とCPKの上昇各1例であった。III
B
伊藤ら46)
1995
  1. 10名
  2. 成人
  3. 中等症〜重症の喘息患者
  1. ツロブテロール・テープ 2mgまたは3mgを1日1回就寝前貼付
  2. 12週から52週以上(患者により異なる)
ツロブテロール・テープは起床時のピークフローを有意に上昇させた。副作用は軽度の掻痒感1例のみであった。III
B
Iikuraら47)
1995
  1. 6名
  2. 小児
  3. 入院喘息患者
  1. 体重30kg以下ならツロブテロール・テープ1mg,30kg以上なら2mgを貼付
  2. ツロブテロールの血中濃度を測定
ツロブテロールの血中濃度は貼付後14.0±2.0時間で最大に達した。ツロブテロール・テープは有意にピークフローを上昇させた。副作用は見られなかった。III
B

参考文献
  1. 宮本昭正,瀧島任,高橋昭三ほか:気管支喘息に対するツロブテロール経皮吸収型製剤 (HN-078)の臨床第惨」相試験:塩酸プロカテロール錠を対照薬とした二重盲検群間比較試験. 臨床医薬 1995; 11: 781-807. (評価 II B)
  2. 田村弦, 山内広平, 本間正明ほか:成人気管支喘息に対するツロブテロール経皮吸収型製剤 (HN-078)の長期投与試験. 臨床医薬 1995; 11: 1067-1080. (評価 III B)
  3. 伊藤幸治, 須甲松信. 気管支喘息に対する経皮吸収型気管支拡張剤HN-078の長期連用時における有効性および安全性の検討. 新薬と臨床 1995; 44: 581-58. (評価 III B)
  4. Iikura Y, Uchiyama H, Akimoto K, et al. Pharmacokinetics and pharmacodynamics of the tulobuterol patch, HN-078, in childhood asthma. Ann Allergy Asthma Immunol 1995; 74: 147-151. (評価 III B)
 
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