(旧版)「喘息ガイドライン作成に関する研究」平成11年度研究報告書/ガイドライン引用文献(2000年まで)簡易版抄録を掲載

 

(10) 肥満

前文

喘息の病因や臨床的な重症度に関するダイエットの効果は確定していない。

推奨:カロリー制限と適度の運動により減量を行い,標準体重に近づけるよう心がける。
科学的証拠

前項と同じ方法で検索し,20年間に20編を検討した。

低カロリー食により肺機能などが改善し,またダイエットを行った肥満の成人男性の血中テオフィリン濃度が上昇したとの報告がある61)

(RCT)

文献対象試験デザイン
  1. 方法
  2. 観察期間(導入+試験)
  3. その他(効果判定など)
結果評価
Stenius-
Aarnialaら61)
2000
19例,成人,
肥満の喘息患者
(BMIは30〜42)
  1. 低カロリー食群とコントロール群
  2. 8週間
  3. BW,ピークフロー,FVC,FEV1.0,喘息症状,喘息発作の回数
  1. 肥満の喘息患者の体重減少は,肺機能や症状や罹患率や健康状態を改善する
II-B

結語

肥満症と喘息増悪との因果関係は明確ではないが,多くの疾患の基礎病態であることから極力減量に努めることが望ましい。

 
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