(旧版)「喘息ガイドライン作成に関する研究」平成11年度研究報告書/ガイドライン引用文献(2000年まで)簡易版抄録を掲載

 

(9) 激しい感情表現とストレス

前文

激しい感情表現は換気亢進や低炭酸ガス血症を生じ,結果として気道狭窄を引き起こすため,喘息の増悪因子となりうる。また,ストレスが喘息の増悪因子として重要であることが知られている。

推奨:喘息発症の早期から心身両面の診療を進め,不安・気分障害を伴う場合には抗不安薬や抗うつ薬を併用するなどの治療と共に適切な心理療法の併用により,心理社会的因子の解消を図る必要がある。
科学的証拠

前項と同じ方法で検索し,10年間に48編を検討した。

ストレスが喘息の有病率を増加させる要因になっていることが報告されている59)。これらの機序には,炎症性サイトカインの産生亢進が関与している可能性が示唆されている60)

結語

激しい感情表現やストレスは喘息増悪因子として重要であるが,その解析と治療指針は充分といえない。

 

 
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