CQ 2-5 重複癌の好発部位と発生頻度は?

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CQ 2-5 重複癌の好発部位と発生頻度は?
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推奨/回答

口腔癌と重複する癌としては,上部消化管癌や肺癌が多く,重複癌の発生頻度は11.0〜16.2%とされている。

複数発生した癌を多重癌あるいは多中心性癌と呼ぶ。また同一臓器に複数の癌が発生したものを多発癌,異なった臓器にできたものを重複癌と呼び,これらは発生時期により同時性あるいは異時性とに分けられる。
口腔癌と重複する癌としては,上部消化管癌や肺癌が多く,重複癌の発生頻度は11.0~16.2%とされている。
口腔癌を含め,頭頸部癌患者における重複癌の特徴として,最近20 年間に発生頻度が急激に増加している,近隣領域に第2 癌が発生することが多い,頭頸部癌の治療後に第2 癌が発生することが多い,重複癌の60~70%は上部消化管または肺に発生することが挙げられる。
上部消化管癌と重複することが多いことの説明として,口腔,咽頭,食道,胃は,同一の発癌環境にあるとされ,field cancerization の概念が挙げられる。また,口腔癌の重複癌の背景因子には,性,生活習慣,過度の喫煙と飲酒などが挙げられる。
口腔白板症などの前癌病変の合併や重複癌の存在は,口腔癌の治療法選択や治療成績に影響を与える。したがって治療前のみならず治療後にも,上部消化管や肺などの検査が必要である。

(本文,図表の引用等については,科学的根拠に基づく口腔癌診療ガイドライン 2013年版の本文をご参照ください。)

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