ガイドライン解説

これで治す最先端の頭痛治療 「慢性頭痛の診療ガイドライン」市民版

書誌情報
3 緊張型頭痛の急性期(頭痛時、頓服(とんぷく))治療にはどのようなものがありますか

推奨 緊張型頭痛の急性期(頓服)療法には薬物療法と非薬物療法があります。比較試験において十分に有効性が証明されている治療法は鎮痛薬です。頭痛発作時には急性期療法を使用し、慢性型緊張型頭痛には予防療法を併用することが望ましいとされています
  グレードB:行うよう勧められる

解説
緊張型頭痛の急性期治療には、以下のような薬物療法と非薬物療法があります。
薬物療法
1 鎮痛薬および消炎鎮痛薬・カフェイン・抗うつ薬
(1)鎮痛薬および消炎鎮痛薬
(2)カフェイン
(3)抗うつ薬(慢性緊張型頭痛に有効とされます)
2 抗不安薬・筋弛緩薬
3 ボツリヌス毒素
非薬物療法
A バイオフィードバック(認知行動療法)
B 頸部指圧
C 鍼灸
D タイガーバーム
E 物理療法
F 催眠療法
G 頭痛体操

薬物乱用頭痛防止の観点から、急性期治療薬の使用は3ヵ月以上にわたって漫然と同一薬剤を連用しないほうがよいでしょう。非薬物療法は安価であり、推奨される価値があります。とくに慢性緊張型頭痛には、薬物療法よりも非薬物療法の方が適しているという考えもあります。
ボツリヌス療法の有効性は未だ確立していませんが、他の治療法が無効で、持続する慢性緊張型頭痛に対しては、考慮に値する治療法です。ただし日本では保険適用はありません。非薬物療法のうち、頭痛体操については副作用が少ない点、コストの点からとくに勧められています。

図15 頭痛体操の例
図15 頭痛体操の例


【参照】
第1章:頭痛一般 10 薬物療法以外にどのような頭痛の治療法があるのでしょうか

 

書誌情報