引用文献

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID S0019664

Multiple vesico-urethral biopsies following radical prostatectomy: the predictive roles of TRUS, DRE, PSA and the pathological stage

著者: Scattoni V/Roscigno M/Raber M/et al.
出典: Eur Urol/ 44巻, 407-14頁/ 発行年 2003年

PMID:  14499673

RefNo
30995


Objective
RRP後に6〜8箇所の多箇所TRUS生検による膀胱尿道吻合部局所再発を発見するために,前立腺摘出部のTRUS,DRE,PSA,病理学的病期などの予測因子としての役割を証明する.


Design
後ろ向き観察研究


Patient
1997年10月から,PSA≧0.2ng/mlでDRE,TRUSを施行したRRP後経過観察中の119例を対象とした.全例において6ヶ所の尿道膀胱吻合部を生検し,さらに低エコー域あるいは再発の疑われる部位があれば1〜2箇所の追加生検を施行した.


Outcome
全癌陽生率,PSA-検査(TRUS,DRE)階層別癌陽生率PSA,DRE,TRUS,断端陽性有無,病理学的病期,time to PSA elevation.


Result
全体で50%の癌陽性率を示した.DREに比べTURSの感度はよく(75% vs 50%),TRUSに比べDREは特異度が良好であった(85% vs 66%).
PSA≦0.5ng/mlでの癌陽生率は34%であった.PSA >2.0ng/mlでは,TRUSで確認できたものは全例に癌が検出された(特異度100%)が,TRUSで確認できなかったものについては癌は検出されなかった(陰性予測値100%).
多変量解析の結果,各種検査における癌陽生率の予測決定に重要な因子はTRUS,DREであった.


Conclusion
PSA≦0.5ng/mlでは,RRP術後の局所再発を発見する有効な方法はTURSおよび6〜8箇所のTRUSガイド下生検であった.PSA≧2.0mでTRUS陰性例では,陰性予測値は100%であり尿道膀胱吻合部生検の必要はなさそうであった.
癌再発検出の予測には,PSA値,病理学的病期,断端陽性,time to PSA elevationではなくTRUSとDREの所見は有用であった.


Evidence Level
III


Comment
術後PSA上昇までの時間,PSA Velosity,PSADTなどの項目が検討されるとさらによい.今回の検討では,局所再発と微小転移を鑑別するのは難しい.