ガイドライン

根拠と総意に基づくカンガルーケア・ガイドライン(完全版)

書誌情報
緒言


カンガルーケアは1978年に南米コロンビアの首都ボゴダで保育器不足への対策から生まれ、効果が見られたことから文字通り「ケア」として世界的に注目を集めるようになりました。一方、日本のカンガルーケアはNICUで阻害されている母子(親子)関係を何とか支援したいという聖マリアンナ医科大学の堀内先生たちの情熱からスタートし、全国の新生児科医、看護師、助産師の賛同を得て普及しました。

日本ではカンガルーケアは救命のために必須のものではありません。目的が母子関係の強化、確立である以上、児にとって安全であることが何よりも求められます。

私たちはカンガルーケアが多くの実りをもたらしてくれることを実感しており、この素晴らしいケアを大切に育てていきたいと考えています。

カンガルーケアの有効性と安全性に関する世界的な知見を参考にしながら、我が国の診療現場に受け入れられるガイドラインを作ろうというのがこの試みの趣旨です。

このガイドラインは、日本の医療施設で生まれるすべての新生児を対象とし、これらの施設で妊娠中から出産、そしてその後の医療・ケアにかかわるすべての医療関係者の皆様に利用いただくことを想定しています。

今回提示させていただくガイドラインは決して守らなければいけない規則ではありません。有効で安全なカンガルーケアを行うために皆様に利用していただきながら使いやすいように育て上げていく道具です。

今後も皆様からのフィードバックをいただきながら、適宜内容が変化していくものであることをご理解下さい。


カンガルーケア・ガイドライン ワーキンググループ一同


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