ガイドライン

(旧版)変形性股関節症診療ガイドライン

書誌情報
第1章 疫学・自然経過


Research Question 3
わが国における変形性股関節症の発症年齢は

推奨
Grade B 変形性股関節症の発症年齢は平均40〜50歳である.


解説
変形性股関節症(股関節症)の発症年齢に関する研究は少ない.わが国の股関節症患者における調査では,対象となった患者のうち,先天性股関節脱臼の既往のある症例が多く含まれる研究では疼痛発症年齢は平均37歳と低い(HJ10322)が,そのほかの2つの研究では股関節痛の初発年齢は平均50歳であった(HJ10907HJ11596).


エビデンス
  • 1978〜1999年に受診した股関節症患者5,618例において,股関節痛をはじめて自覚した年齢は平均37歳であり,そのうち先天性股関節脱臼の既往のあったものは平均30歳で,なかったものは平均43歳であった(HJ10322, EV level C-III).
  • 1992〜1994年に股関節症の病名で初診または再診した700例における調査では,股関節痛の初発年齢は平均50歳であり,(亜)脱臼性股関節症で平均48歳,一次性股関節症で平均59歳であった(HJ10907, EV level C-III).
  • 1990〜1994年に泌尿器科と産婦人科で静脈性腎盂造影を行った1,601例の調査で,X線学的に股関節症と診断した69例のうち股関節痛を認めた症例は18例で,平均年齢は50歳であった(HJ11596, EV level C-III).


文献

1) HJ10322 林 靖人,村瀬鎮雄,勝又壮一,安岡晴海,藤井克之.股関節症の疫学.Hip Joint. 2001;27:194-7.
2) HJ10907 小林千益,寺山和雄,丸山正昭,ほか.変形性股関節症 一次性股関節症の自然経過.整形外科.1994;45(8):814-8.
3) HJ11596 斎藤 昭,菊地臣一.変形性股関節症の疫学―1,601例の病院受診者に対する調査.臨床整形外科.2000;35(1):47-51.


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