ガイドライン

(旧版)変形性股関節症診療ガイドライン

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前文


はじめに

変形性股関節症診療ガイドライン(以下,本ガイドライン)は,日本整形外科学会診療ガイドライン委員会で選択された11疾患の1つとして決定され策定された.診療ガイドラインとは質の高い新しい情報に基づいた医療を提供するのに役立つ素材である.診療ガイドラインは,医師の傍らに置かれ,患者と医師が該当疾患のよりよい解決策を探ろうとするとき,その手引きとなることが期待されている.診療ガイドラインはすべての患者に対応できる標準的な治療指針ではなく,60〜95%程度の患者をカバーするものである.本ガイドラインの策定にあたり,特定の団体に利益が偏らないように細心の注意を払った.
変形性股関節症とは,股関節に発生する変形性関節症であり,(1)非炎症性であること,(2)関節軟骨の変性があること,(3)周囲の骨と滑膜組織に変化が生じて股関節の変形が惹起されること,などが一般的な概念である.しかし,現在までわが国においては変形性股関節症の定義や診断基準を明文化したものは存在しない.本ガイドラインの作成にあたり,それらに対するある程度の統一した認識が必要と考え,本文中に諸外国の定義や診断基準を紹介し解説を加えた.

 

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