ガイドライン

(旧版)エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン[第1版]

書誌情報
III:予防・疫学

 
Side memo 2
膵・胆管合流異常の診断基準
定義:膵・胆管合流異常とは,解剖学的に膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の奇形をいう。
診断基準:いずれか一つの検索で,次の所見が確認されればよい。
1)X線学的診断
乳頭部括約筋の作用が合流部におよばないことを確認する必要がある。しかし,括約筋作用の判定は時に困難であり,現時点では,内視鏡的逆行性胆管膵管造影,経皮経肝胆道造影,術中胆道造影などで膵管と胆管が,
A)異常に長い共通管をもって合流する,あるいは,
B)異常な形で合流する,を確認すればよい。
2)解剖学的診断
手術または剖検などで膵・胆管合流部が十二指腸壁外に存在するか,または膵管と胆管が異常な形態で合流することを確認する。
(上記診断基準については日本膵管胆道合流異常研究会の合流異常診断基準検討委員会作成の「膵・胆管合流異常の診断基準(1990年9月改訂)」より抜粋した。


図6 膵・胆管合流異常症のERCP像
図6 膵・胆管合流異常症のERCP像
先天性胆道拡張(戸谷IVa型)を合併した膵・胆管合流異常(左)。
胆管非拡張型膵・胆管合流異常症(右)。
(非拡張型膵・胆管合流異常症(右)はKoyanagi K, Aoki T. editors. Pancreaticobiliary maljunction. Tokyo: Igaku Tosho Shuppan, 2002. P25, Fig4から引用)


【参照】
III:予防・疫学 CQ-1 胆道癌のリスクファクターはどのようなものがあるか? 1) 胆管癌のリスクファクター 膵・胆管合流異常
III:予防・疫学 CQ-1 胆道癌のリスクファクターはどのようなものがあるか? 2) 胆嚢癌のリスクファクター 膵・胆管合流異常


 

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