ガイドライン

(旧版)エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン[第1版]

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III:予防・疫学

 
はじめに

胆道癌患者の危険因子として胆石や膵液の胆道内逆流などによる胆道粘膜への慢性的持続的刺激や炎症が考えられ,原因疾患として原発性硬化性胆管炎(PSC),膵・胆管合流異常,胆嚢結石,胆嚢腺筋腫症などがあげられる。特定の化学物質が関与している可能性も報告されている。また,これらから,胆道癌の前癌病変と考えられる病態も報告されている。
胆道癌は進行した場合一般的に予後不良であり,現在外科的切除以外に根治治療が期待できる治療法がない。危険因子や前癌病変を見いだすことにより早期発見を行うことは極めて重要である。胆嚢癌に関しては,胆管拡張のない膵・胆管合流異常症など発癌の危険性が高い場合は,腹腔鏡下胆嚢摘出術により予防的な治療を行うことも考えられる。
胆道癌の危険因子について,胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌に分けて検討した。

 

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