ガイドライン

(旧版)食道癌診断・治療ガイドライン 2007年4月版

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XI.再発食道癌の治療

 
要約

近年,食道癌の初回治療に関しては内視鏡的治療・根治手術・根治的化学放射線療法など多岐にわたるため,再発食道癌の治療も初回治療の種類によって個別に考える必要がある。さらに,再発形式がリンパ節再発か局所再発か遠隔臓器再発か,または複合再発かによって治療法が異なり,また再発時の患者の全身状態も治療法の選択に影響を与える。初回治療が適正に行われていても再発をみることが多い。大規模臨床試験は行いにくい領域である。再発の種類によっては治癒が得られる場合もあり,積極的治療が望まれるが,腫瘍増悪の抑制あるいはQOLの改善を目的とした治療が行われることが多い。


内視鏡的切除術後の再発に対する治療

近年,EMRを含む内視鏡的切除術の適応が拡大されつつあり,今後は局所のみならずリンパ節再発・臓器再発の頻度が増加する可能性がある。

根治手術後の再発に対する治療

根治手術後の再発は27〜53%にみられる270)。再発形式により差はあるが一般に予後はきわめて不良であり,1年生存率がリンパ節再発では33〜50%,臓器再発では25%前後である270),271)。根治切除後の再発に対する治療法は,再発診断時の全身状態や再発部位とその範囲(手術操作範囲内か外か)などに応じて選択される。

根治的化学放射線療法後CR例の再発に対する治療

近年,切除不能食道癌に対してのみならず,切除可能と判断される食道癌に対しても初回治療として根治的化学放射線療法が選択される機会が増えてきており,著効(Complete Response;CR)例も多く得られている228),256),280)が,局所再発も多い〔IX.化学放射線療法の頁参照〕。

 

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