ガイドライン

(旧版)食道癌診断・治療ガイドライン 2007年4月版

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IV.外科治療

 
A.頸部食道癌に対する手術
リンパ節郭清

頸部のリンパ節としては食道癌取扱い規約では浅在性リンパ節[100],頸部食道傍リンパ節[101],深頸リンパ節[102],咽頭周囲リンパ節[103],鎖骨上リンパ節[104]がある。胸部リンパ節としては,反回神経周囲リンパ節[106rec],胸部上部食道傍リンパ節[105]が主である。
これらのうち[101],[106rec]は,頸部食道癌の1群リンパ節で,[102][104][105]は2群リンパ節に属し,可及的に郭清した方が好ましい(附4参照)。

Clinical Question

CQIV-3 頸部食道癌においては上縦隔リンパ節郭清が必要であるか。
Answer T1b以上の癌では,頸部操作からリンパ節郭清可能である上縦隔リンパ節,主に反回神経周囲リンパ節[106rec]や,胸部上部食道傍リンパ節[105]を郭清することが推奨されている60),61),62)。CePhの症例では上深頸リンパ節[102-up],咽頭周囲リンパ節[103],特に外側咽頭後リンパ節の郭清を追加し,CeUtの症例では,必要に応じて胸骨縦切開にて反回神経周囲リンパ節[106rec],胸部上部食道傍リンパ節[105]の郭清を追加する60),63),64)。外側咽頭後リンパ節(Rouviere lymph node)とは,軟口蓋の高さで後咽頭隙内の内頸動脈の内側に位置している63),64)
推奨事項 T1b以上の癌では頸部操作から可能な範囲の上縦隔リンパ節郭清が必要である。[グレード B]

 

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