ガイドライン

(旧版)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン

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ガイドライン作成手順

 
本ガイドラインは,基本的には厚生労働科学研究費による診療ガイドライン作成を支援する目的で作られた福井・丹後による「診療ガイドラインの作成の手順ver.4.3 2001(http://www.niph.go.jp/glgl-4.3rev.htm)」に則り,わが国の『骨粗鬆症の治療(薬物療法)に関するガイドライン1998年版』,『同2002年改訂版』,および海外の骨粗鬆症診療ガイドラインを参考にしつつ,下記の手順によって作成され,第6回〜第7回日本骨粗鬆症学会における公開討論ならびにガイドライン作成委員会での数次にわたる討議を経て公表に至った。
1.作成委員会の設置:本領域に関わるさまざまな臨床分野ならびに臨床疫学の専門家13名により構成した。
2.現状評価,疑問点の明確化:日本骨粗鬆症学会シンポジウムでの公開討論ならびに委員会での討議により診療の現状を把握し,疑問点を洗い出した。
3.項目の設定と分担執筆者の決定:項目ごとに執筆のねらい,記述内容を定め,それぞれの領域の専門家を分担執筆者とした。
4.文献の検索と選択,評価:2002年までの文献は,『骨粗鬆症の治療(薬物療法)に関するガイドライン(2002年改訂版)』において採用された文献を参考とし,以降の文献は,表Iエビデンスの基準のII(一つ以上のランダム化比較試験による)の範疇として,MEDLINE,医学中央雑誌データベースより,さらに必要に応じてThe Cochrane Libraryより検索し,選択した。上記以外の文献,学会発表については,委員会により選択された。なお,食事指導,運動指導,活性型ビタミンD3製剤,併用療法については,国内のエビデンスが少ないので例外とし,分担執筆者が一次評価をした後,委員会において採択を決定した。
5.推奨の作成:エビデンスのレベル,臨床上の適用性ならびに有効性に関する委員会のコンセンサスに基づいて,表II推奨の強さの分類にしたがって推奨のグレードを決めた。
6.解説の記述:本文にRQ(Research Question)または解説の項目を立てて,推奨の背景や根拠について理解を深めるための記述をした。
7.Additional Statement:本文中の記載には適さないが,理解を深めるために必要な内容,すなわち用語の統一を図るための定義や,まだ明確ではないが期待されているエビデンスを,今後の研究の参考のために記載した。
8.査読とまとめ:項目ごとに専門を異にする複数の委員会メンバーならびに委員以外の各領域の専門家の参加により査読を行い,修正とまとめを行った。
なお,欧米のランダム化比較試験のみを主体とした診療ガイドラインは,必ずしもわが国の実情にそぐわないが,本ガイドライン作成の上で次の諸点を参考とした。
全体構成について:Technical Report Series 921, Prevention and Management of Osteoporosis, WHO
表現の簡潔性について:Physician's Guide to Prevention and Treatment of Osteoporosis, National Osteoporosis Foundation(米国)
自国データ蓄積の少ない国が海外データをいかに取り入れていくかについて:2002 Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Osteoporosis in Canada(カナダ)Evidence-based Guidelines for the Treatment of Postmenopausal Osteoporosis: a Consensus Document of the Belgian Bone Club(ベルギー)


  表I エビデンスの基準(レベル)
  I システマティックレビュー / メタアナリシス  
  II 1つ以上のランダム化比較試験による  
  III 非ランダム化比較試験による  
  IV 分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究による)  
  V 記述研究(症例報告やケース・シリーズ)による  
  VI 患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見  
  (福井・丹後による「診療ガイドラインの作成の手順ver4.3」より)


  表II 推奨の強さの分類(グレード)
  A 行うよう強く勧められる  
  B 行うよう勧められる  
  C 行うよう勧めるだけの根拠が明確でない  
  D 行わないよう勧められる  
  (福井・丹後による「診療ガイドラインの作成の手順ver4.3」より)

 

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