ガイドライン

(旧版)大腸癌治療ガイドライン医師用 2010年版

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Clinical Questions

 


CQ15:二次治療における分子標的治療薬
推奨カテゴリーB
一次治療にbevacizumab投与がされていない場合の二次治療においては,投与可能な症例に対してはbevacizumabの適正使用に準拠した投与を行うことが望ましい。
この場合の至適投与量(5mg/kgまたは10mg/kg)についての明確なエビデンスはない123),128)



一次治療にbevacizumabが投与され,一次治療の効果が持続しているが,抗がん剤の有害事象により投与継続が困難になった場合は,bevacizumabを継続投与することが望ましい。一方,bevacizumabを含む一次治療の効果が増悪(PD)であった場合の二次治療におけるbevacizumabの継続投与については,有用性を示唆する報告があるものの139),前向き臨床試験によるエビデンスは確立されていない。なお,5-FU,CPT-11,L-OHPを含むレジメンに抵抗性となった三次治療以降でのbevacizumab投与は推奨されない296)
二次治療としてのcetuximabの投与(FOLFIRI療法(またはCPT-11単独)+cetuximab)は,無増悪生存期間(PFS:progression free survival)の延長に寄与することが示されたが,全生存期間(OS:overall survival)ではCPT-11単独療法と差が確認されておらず, 同様に,KRAS野生型に限定した二次治療としてのpanitumumabの投与(FOLFIRI療法(またはCPT-11単独)+panitumumab)もPFSの延長に寄与することが示されたが,OSではFOLFIRI療法と差が確認されていない126)
分子標的治療薬は,このような海外のエビデンス297)に基づいて適応を決定することが重要である。また高額でありかつ特有の副作用を有するため,治療の利益と不利益を十分に考慮して適正に使用すべきである。

 

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