ガイドライン

(旧版)科学的根拠に基づく
膵癌診療ガイドライン 2006年版

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CQ1 診断法


CQ1-1 膵癌の危険因子は何か?

【明日への提言】
膵癌患者の病歴調査から下記の因子を有する比率が高かったというエビデンスである(表1)。膵癌の早期発見のためには無症状の危険因子群を検診することが望ましいが,下記の危険因子を一つでも有する対象数は膨大であり,また検診での検出率が極めて低いというエビデンス(CQ1-3)からは費用対効果に問題がある。したがって,現時点では,複数の危険因子を有する症例では膵癌発症も念頭においた慎重な経過観察と定期的検査(CQ1-3)が望ましい。


 表1 RCTよりみた膵癌発症の危険率
        膵癌発症の危険率
  家族歴  
    膵癌   対照群の13倍2)
    遺伝性膵癌症候群   4.46倍1)
  合併疾患  
    糖尿病   2.1倍1)
    慢性膵炎   相対的危険度4〜8倍1),一般人口の10〜20倍7)
    遺伝性膵炎   健常人の53倍5)
  嗜好  
    喫煙   約2倍2),9)


 

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