ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

書誌情報
第6章 薬物療法

 
CQ10  内分泌療法の間歇的投与と持続的投与について,どちらが良いか一定の見解があるか?

推奨グレード C
間歇的投与の有用性についての結論は出ていない。

 背 景
内分泌療法の間歇的投与により,持続的投与に比べて有効性と有害事象の頻度において有用であるか評価する。

 解 説
進行性前立腺癌を対象とした比較試験では,間歇的内分泌療法が持続的内分泌療法に比べて再燃率において有意に減少したという報告1)(II)はある。しかしこの研究は症例数が68例と少ないことと,生存期間の検討がされていないということから,この結果のみで判断することはできない。また,局所浸潤性あるいは遠隔転移のある前立腺癌に間歇的内分泌療法を行った研究で,内分泌療法中に比べて,治療していない時期のQOLが改善したという報告2)(III)もある。しかしながら,予後データにおける検討がされていないことを考慮し,現時点では内分泌療法の間歇的投与については,研究段階の治療であることを認識するべきである。


 参考文献
1) de Leval J, Boca P, Yousef E, et al. Intermittent versus continuous total androgen blockade in the treatment of patients with advanced hormone-naive prostate cancer:results of a prospective randomized multicenter trial. Clin Prostate Cancer. 2002;1(3):163-71.
2) Sato N, Akakura K, Isaka S, et al. Intermittent androgen suppression for locally advanced and metastatic prostate cancer:preliminary report of a prospective multicenter study. Urology. 2004;64(2):341-5.

 

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