ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

書誌情報
第6章 薬物療法

 
CQ7  Anti-androgen withdrawal syndromeの確認は臨床的に有効か?

推奨グレード C
有効率,効果持続期間ともに限られた効果であることを認識するべきである。

 背 景
内分泌療法後の再燃症例に対して抗アンドロゲン剤を中止することでPSAの低下が認められることがある。このanti-androgen withdrawal syndromeの有効性を評価する。

 解 説
再燃癌と判断された場合でも抗アンドロゲン剤のみを中止することで一過性に病勢の低下を認めるanti-androgen withdrawal syndromeあるいはhydrocortisoneなどの組み合わせにより14-60%にPSAの低下および0-25%に臨床的効果が得られる1),2)(IV)。しかし,PSA低下効果は通常2〜4カ月であると報告されている。比較試験3)(II)においても同様の成績であり,効果は一部の症例に認められるのみで,しかも一時的である。Anti-androgen withdrawal syndromeが認められるかどうか,効果が持続しているかどうかは注意深く観察し,無効と判断された場合には,他の治療を考慮するべきである。


 参考文献
1) Small EJ, Vogelzang NJ. Second-line hormonal therapy for advanced prostate cancer:a shifting paradigm. J Clin Oncol. 1997 15:382-8.
2) Scher HI, et al. Hormone-refractory(D3)prostate cancer:refining the concept. Urology. 1995;46:142-8.
3) Small EJ, Halabi S, Dawson NA, et al. Antiandrogen withdrawal alone or in combination with ketoconazole in androgen-independent prostate cancer patients:a phaseIII trial(CALGB 9583). J Clin Oncol. 2004;22(6):1025-33.

 

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