ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

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第5章 放射線療法

 
E.高線量率組織内照射(HDR),外照射併用療法
CQ1  〔治療の適応〕イリジウム192による高線量率組織内照射,外照射併用療法はどのような症例に適応されるのか?

推奨グレード B
高線量率組織内照射と外照射併用療法は,Stage T1b-T3bの限局性前立腺癌に対する治療法の一つとして推奨されている。

 解 説
2001年のABS(American Brachytherapy Society)の勧告1)では適応基準はStage T1bからT3b,Gleasonスコア2-10,PSA値に制限は設けていない。除外基準は遠隔転移のあるもの,医学的に麻酔に適さない症例,余命が5年未満,前立腺全体に挿入の困難な症例(前立腺容積80cc以上),6カ月以内のTURPの既往,尿路障害のリスクの高いTURP後の前立腺に大きな欠損を有する症例,IPSSが14以上の尿路閉塞症状を有する症例,骨盤への照射歴のある症例としている。
2004年7月に開始されたPhase II studyであるRTOG-03212)(Phase II trial of combined high dose rate brachytherapy and external beam radiotherapy for adenocarcinoma of the prostate)では,(1)T1c-T2c,GS 2-6,10<PSA≦20,(2)T3a-T3b,GS 2-6,PSA≦20,(3)T1c-T3b,GS 7-10,PSA≦20,の3群を対象として現在検討が行われている。さらに,現在カナダで行われている多施設共同研究では,局所限局性,Gleasonスコア7,PSA 10-20ng/mlを条件とした中間リスク群症例を対象としている3)(IV)


 参考文献
1) Rodriguez RR, et al. High dose rate brachytherapy for prostate cancer. Assessment of current clinical practice and the recommendation of the American brachytherapy society. J of Brachytherapy International. 2001;17:265-82.
2) RTOG homepage http://www.rtog.org
3) Morton GC. The emerging role of high-dose-rate brachytherapy for prostate cancer. Clin Oncol. 2005;17:219-27.

 

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