ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

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第3章 治療総論


9 緩和医療

(5)水腎症に対する対策

前立腺癌の進展に伴い尿路閉塞が出現する頻度は3.3-16%と報告されており,尿路閉塞症状を伴わない前立腺癌に比較してその予後は有意に不良である13)(III)。前立腺癌の腫大による下部尿路閉塞から水腎症をきたしている場合にはカテーテル留置あるいは前項であげたTURPが適応となる。前立腺癌が直接膀胱に浸潤することから尿管口の狭窄をきたす場合や,リンパ節転移による尿管の圧迫から水腎症をきたす場合には,尿管ステント,尿管皮膚瘻,経皮的腎瘻(percutaneous nephrostomy, PNS)が治療手段として考えられる。前立腺癌が初発でこれから内分泌療法を考慮している場合,一時的にせよ病状が好転することが期待できるため積極的な治療を試みるべきである。しかしながら,内分泌療法を含めた種々の治療法に対し抵抗性となった前立腺癌で,水腎症をきたした場合の予後は極めて不良であるため,PNSの造設に関しては慎重に考慮すべきである14)(III)。尿管ステント,尿管皮膚瘻,PNS等の治療手段の優劣を比較検討したRCTはないが,尿管ステントもしくはPNSが尿管皮膚瘻に比べ低侵襲である。特に超音波ガイド下のPNS留置術は侵襲も少なく手技が簡便な上,長期にわたる留置も可能であるため第一選択として考えるべきである。尿管ステントは体内に留置するため患者の利便性は高いが悪性腫瘍による尿管閉塞では再狭窄をきたしやすい15)(IV)

 

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