ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

書誌情報
第1章 疫学

 
CQ11  前立腺癌検診の受診間隔はどのくらいが適当か?

前立腺癌検診でPSA値が基準値以下であった場合の再検診の時期は,PSAが1.1ng/ml〜基準値以下では毎年,PSAが1.0ng/ml以下では3年ごとが推奨される。

初回受診時のPSA値が4.0ng/ml以下であった受診者に対して,以降の検診受診間隔を適正に設定することは,検診の費用対効果比を改善させる意味からも重要である。PSA基礎値が2.1ng/ml〜基準値以下の症例については,1年後の前立腺癌罹患危険率の高さから,毎年のスクリーニング受診が推奨される。PSA基礎値が0.0-2.0ng/mlの症例の最適な再スクリーニング間隔の設定はむずかしいが,直腸診を実施しないPSA単独スクリーニングでは,その後のPSA上昇によって発見される前立腺癌罹患危険率のデ-タから,PSA基礎値が1.1-2.0ng/mlの症例においては毎年,PSA基礎値が0.0-1.0ng/mlの症例においては3年ごとの受診が推奨されている1),2)


 参考文献
1) Ito K, Yamamoto T, Suzuki K, et al. The risk of rapid prostate specific antigen increase in men with baseline prostate specific antigen 2.0ng/ml or less. J Urol. 2004;171:656-60.
2) Ito K, Yamamoto T, Ohi M, et al. Possibility of re-screening intervals of more than one year in men with PSA levels of 4.0ng/ml or less. Prostate. 2003;57:8-13.


 注)疫学に関する事項は推奨グレードをつけられない部分が多いため,他のパートと異なり各クリニカルクエスチョンに対して,コメントおよび解説,文献の3部からなる構成とした。また文献の評価は,それぞれが扱っている対象が日本人か外国人か,community-basedかhospital-basedかの2点を明記した。

 

書誌情報