ガイドライン

(旧版)有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン

書誌情報
添付書類3:エビデンステーブル

 
X線検査法(症例対照研究)
引用
文献
著者 発表年 AF 研究
方法
対象数 対象集団
の特性
対象集団
の設定条件
評価
指標
評価指標
の把握
結果
16 Oshima A, et al 1986 1 症例対照研究 症例群:91人
(男54人/女37人)
コントロール群:261人
(男156人/女105人)
年齢については記載なし。
有病率は記載なし。
大阪府立成人病センター検診受診歴を使用。
大都市近郊の農村地帯。大阪府立成人病センターの検診受診歴有。 胃がん死亡率 がん登録 死亡減少効果をオッズ比で示すと、過去に1度でも胃がん検診を受けたことがある人では男性0.595(0.338-1.045)、女性0.382(0.185-0.785)であり、12ヶ月以内の検診受診者を除くと男性0.519(0.297-0.905)、女性0.486(0.239-0.986)である。前回の受診からの期間別リスクは、受診歴なしを1とすると、男性では1年以内が0.288(0.099-0.839)、2-3年は0.685(0.316-1.484)、4年以上は0.645(0.346-1.200)。女性ではそれぞれ、0.078(0.019-0.321)、0.623(0.241-1.612)、0.650(0.292-1.446)であった。
17 Fukao A, et al. 1995 1 症例対照研究 症例198人
対照577人
40歳以上の男女。 宮城県下の61地区、人口は1,000人以下の地区を用いて解析。
医療機関については言及なし。
胃がん死亡率 死亡小票を用いて死亡者を把握後、死因をがん登録を用いて確認。
対照も年齢、性、居住地を合わせて症例1に対して3人を抽出。これらはすべて国民健康保険加入者。
5年間に少なくとも1回は検診を受けた人の胃がん死亡のオッズ比は男女計で0.41(95%信頼区間0.28-0.61)。
男:全年齢0.32(95%信頼区間0.19-0.53)、50代0.46(95%信頼区間0.12-1.80)、60代0.34(95%信頼区間0.15-0.77)、70歳以上0.25(95%信頼区間0.11-0.56)。
女:全年齢0.63(95%信頼区間0.34-1.16)、50代1.07(95%信頼区間0.28-4.06)、60代0.45(95%信頼区間0.17-1.19)、70歳以上0.63(95%信頼区間0.24-1.66)。
男性のみ、オッズ比の減少の程度と年齢に相関あり。5年間で一度も検診を受けたことのない人に対する、胃がん診断日から最近の検診日までの期間別オッズ比は、1年前受診が0.45(95%信頼区間0.28-0.70)、3年前受診が0.22(95%信頼区間0.01-0.95)。診断日の2年前、4年前、5年前受診のオッズ比は統計的に有意ではなかった。
18 阿部陽介,他 1995 1 症例対照研究 ケース群:820人
(男性527/女性293)
対照群:2,413人
(男性1,552/女性861)
1968-1989年。胃がん発見率0.19%。受診率平均:男性13% 女性14.7%要精検率19.5% 精検受診率90%以上。 千葉県安房医師会病院が胃集検を行った地域。 胃がん死亡率 症例は千葉県がん登録資料との照合、他で把握。対照は住民台帳を用い選択した。 胃集検受診者の胃がん死亡は、胃集検未受診者(1.0)と比べ、男性0.417(0.284-0.612)(Grouped法)、0.371(0.242-0.568)(Matched法)、女性0.480(0.280-0.823)(Grouped法)、0.458(0.263-0.797)(Matched法)であった(p<0.01)。胃集検による胃がん死亡率減少効果と言える。
年齢別では、男性40-74歳、女性50-69歳の年代がより効果的であり、胃集検受診勧奨年齢と考えられた。
1年以内、2年以内、3年以内の受診間隔別ではORはそれぞれ、0.382(0.250-0.583)、0.434(0.196-0.961)、0.330(0.127-0.858)であった。
受診間隔については3年に1度、受診回数は5年間に2回がよい。
19 坪野吉孝,他 1999 1 メタアナリシス 男性
症例 706人
対照2,072人
女性
症例 402人
対照1,179人
症例の男女比は1.76:1 大阪府能勢町(大島ら)、宮城県内57町村(深尾ら)、千葉県11町村(阿部ら)の3地域における症例対照研究のメタアナリシス。 胃がん死亡率 がん登録 男性の要約オッズ比は0.39(0.29-0.52)、女性では0.50(0.34-0.72)であり、胃がん検診による死亡率減少効果は男性では60%程度、女性では50%程度であった。また、コホート内症例対照研究の予備的結果では、1年前受診オッズ比は0.20(0.04-0.96)であった。
20 Pisani P, et al. 1994 1 症例対照研究 241人/2,410人 年齢については記載なし。
有病率は記載なし。
ベネズエラのタチラ州の住民。2台の検診車で検診。 胃がん死亡率 病院や医療センターの臨床記録調査 症例の診断前6ヶ月以内の検診歴を除外すると,検診による胃癌死亡ORは1.26(0.83-1.91)、女で0.77(0.33-1.78)、男1.52(0.94-2.47)であった。最後の検診からの年数、検診受診回数に関するORも有意差を認めなかった。この理由として有症状者が診断の手段として検診を受けていることが考えられた。このバイアスを回避するため少なくとも過去に一度は検診を受けたものに限って検討した(対照は症例の診断後に検診を受けたものから選んだ)。症例の診断前1ヶ月以内の検診歴を除外するとORは0.47(0.24-0.98)。症例の診断前6ヶ月以内の検診歴を除外するとORは0.15(0.12-0.51)、さらに3年以内の検診受診者に限るとORは0.15(0.06-0.39)と有意に低かった。ただしこの検討での対象者数は少なく、信頼区間は大きい。

 

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