ガイドライン

(旧版)有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン

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IV.結果

 
2. 検診方法の証拠

2)胃内視鏡検査
不利益

細川らは福井県がん登録を用い胃内視鏡検査の偽陰性例を把握した。偽陰性例での進行がんの割合は、噴門穹窿部で45.5%、胃体上部で51.5%と高かった49)
日本消化器内視鏡学会は、1989年から5年に1度の偶発症に関する調査を行っている。直近の2004年の報告は、評議委員及び認定専門医の所属する全国1,830施設を対象に、1998年から2002年までの偶発症に関するアンケート調査である52)。アンケート回収率は45.6%(835/1,830)であった。パンエンドスコープ検査総数826,313件中偶発症は997件、発生率は0.12%であった。うち死亡は63人(0.0076%)、内視鏡治療や生検を除く観察のみでも19人が死亡していた。前処置での偶発症は、下部消化管や腹腔鏡等を含む全内視鏡検査の0.0059%(754/12,844,551)にみられ、死亡率は0.00011%(14/12,844,551)であった。鎮静剤、鎮痛剤使用例に頻度が高かった。内視鏡に関連した感染はHBV感染とHCV感染が各1人、H.pylori1感染が2人、敗血症が1人、その他が1人報告された。感染症に関連した報告は少数であるが、因果関係についての確証を得ることが容易ではないためと考えられる。医療従事者の事故は144件で、グルタールアルデヒドによる眼・皮膚障害、喘息が多かった。HBV感染が3人に、HCV感染が8人にみられた52)

 

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