ガイドライン

(旧版)有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン

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IV.結果

 
2. 検診方法の証拠

2)胃内視鏡検査
間接的証拠

感度については追跡法による報告があるが、特異度については報告がない。細川らは福井県がん登録を用い、福井県立病院における偽陰性例を把握した。胃内視鏡検査後3年以内に新たに胃がんが登録されたものを偽陰性とすると、感度は77.8%であった49)。尾辻らは、1978年から1983年までに内視鏡検査を受けた50歳以上の男女9,499 人のうち、初回検査で胃がんと診断された141人を除く9,358人を対象に、その後2年間の検査結果を調査するとともに未受診者へは勧奨、アンケート等を行い、胃がんの有無を把握した。消息判明率は92.2%であった。追跡期間中に、早期がん19人、進行がん7人が新たに発見された50)。これらを偽陰性例とすると感度は84.0%であった。
西沢らは胃がん検診を目的で受診した50歳以上の12,405人すべてに胃内視鏡検査を行ったところ、胃がん発見率は男性で2.04%、女性で0.82%と高率であった。胃がん検診で要精検となった者に対して直接胃X 線検査、さらに要精検者に対して内視鏡検査を行う場合と、胃がん検診対象者全員に胃内視鏡検査を行った場合を比較すると、後者の方が10mm以下の小病変、C領域・前壁・大彎などの診断の難しい病変の割合が多かった51)
胃内視鏡検診発見がんの予後に関する報告はない。

 

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