ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


9.小児期潰瘍性大腸炎の特徴

9.2 小児の潰瘍性大腸炎の治療における特徴3,4,5,6,7,8,9,10)

成人よりもステロイド依存性になりやすい:推奨グレードB(IIIa・7)

ステロイド関連合併症をおこしやすい:推奨グレードA(IIIb・8)

緩解維持療法においてステロイド減量のためにAZA/6-MPは有効である:推奨グレードB(IIIa・8)

解説: ステロイド抵抗例については、小児でもアフェレーシス、シクロスポリンが緩解導入に用いられ、とくにシクロスポリンで緊急手術の回避率が高い。しかし、緩解維持効果は両者ともに明らかではなく、成人より低率ながら最終的には半数以上が大腸全摘に至る。ステロイドパルス療法は重症大腸炎の緩解導入率を上げるかもしれないが、予後を改善し、ステロイドの減量ができるという証左はない。小児においては緩解維持作用のないステロイドの長期投与は、成長障害をはじめとするステロイド関連合併症をおこしやすく、避けなければならない。一方、小児は成人よりもステロイド依存を来たしやすい。このため、ステロイドの減量・中止を図り、緩解を維持するために他の方法を積極的に用いる。この目的でAZA/6MPは有効である。なお,小児に対する薬用量は体重あたりで算出する。

 

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