ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


7.潰瘍性大腸炎に対する外科治療

7.4 術後回腸嚢炎(Pouchitis)に対する治療2,6,7)

メトロニダゾールまたはシプロフロキサシンの2週間投与が第1選択となる:推奨グレードA(Ib・8)

抗菌薬治療が無効であれば5-ASAまたはステロイドを投与する:推奨グレードI(IV/V・7)

解説: 回腸肛門(管)吻合術によって、術後の良好な排便機能が期待できQOLは向上するが、便を貯留するリザーバーである回腸嚢に原因不明の非特異的炎症が生じ、下痢・血便などを来たすことがある。回腸嚢を造設した術式では最もよく見られる合併症である。RCTにより排便回数の減少効果が確認されているメトロニダゾールが第1選択薬とされ、シプロフロキサシンやドキシサイクリンの有効性も示されている。抗菌薬無効例では5-ASAまたはステロイドを投与する。未だ解明されていない点の多い疾患であり、現在わが国の研究者により回腸嚢炎(Pouchitis)の診断基準と治療指針の作成を検討中である。

 

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