ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


7.潰瘍性大腸炎に対する外科治療

7.1 潰瘍性大腸炎における外科手術の適応1,2)

大出血、穿孔、大腸がん合併が絶対適応となる:推奨グレードI(V・9)

通常の内科治療に反応しない重症例、日常生活が障害されるような症状が持続する例、薬剤の副作用を認容できない例などで手術を考慮する:推奨グレードI(V・9)

腸管外合併症の治療を目的として大腸切除術が行われることもある:推奨グレードI(V・8)

手術適応の決定には消化器内科医、外科医、そして患者の間の協議が必要である:推奨グレードI(V・9)

解説: 外科手術の絶対適応は明白である。相対的な手術適応に関しては、疾患の程度や患者の状態に大きな幅があるため、一律に適応を決めることは困難である。強力な内科治療で効果が得られない例や中毒性巨大結腸症では早期の手術を考慮すべきである。患者側に対する十分な説明や、患者個々の身体的状況や社会的背景、そして患者側の意向をすべて考慮した上で、消化器内科医と外科医との連携が重要となる。なおこれらの手術適応に関する指標を支持するエビデンスはないが、専門家のコンセンサスは十分に得られている。

 

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