ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


6.緩解期の潰瘍性大腸炎における維持療法

6.6 緩解維持療法における免疫抑制薬4,20,21)

AZA服用後に緩解導入が得られた症例では、AZA継続により緩解維持効果が認められる:推奨グレードA(Ib・8)

ステロイド依存性のUC患者でAZAにより緩解維持されている場合には、5-ASAを併用しても再燃率は変わらない:推奨グレードI(Ib・6)

解説: ステロイド依存または離脱困難例では免疫抑制薬の投与が推奨される。緩解導入後にAZAを継続することにより、50%前後からさらに高い緩解維持率が得られることが多くの研究により報告されている。また複数のRCTの結果、緩解維持とステロイド減量に関して免疫抑制薬が有意の効果を示すことが知られている。免疫抑制薬の投与量はAZAで1.5〜2.5mg、6MPで0.75〜1.5mg/kg/日が推奨されているが、日本人では代謝の問題から副作用が生じやすいことが知られている。一般には50mg/日程度から開始し、副作用と効果を慎重に観察する必要がある。またAZA単独療法による緩解維持効果は、5-ASAとAZAを併用した場合と同等であり、5-ASA併用の有益性を認めないとの報告があるが、これに対する専門家の評価は十分ではなく、実際に5-ASA製剤が維持療法として併用されていることが多い。

 

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