ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


6.緩解期の潰瘍性大腸炎における維持療法

6.5 緩解維持療法における局所5-ASA療法2,5,16,17,18,19)

遠位大腸炎型UCにおける5-ASA注腸療法の緩解維持効果はきわめて高い:推奨グレードA(Ia・7)

5-ASA注腸療法は遠位大腸炎型UCの緩解維持に有効であり、2〜3日に1回程度の間欠投与でも連日投与に近い効果が得られる:推奨グレードA(Ib・7)

左側大腸炎型UCの緩解維持療法として、5-ASA注腸1g/日は効果的で安全である:推奨グレードA(Ib・7)

左側大腸炎型UCの緩解維持療法において、週2回の5-ASA注腸は経口SASPと同程度の効果がある:推奨グレードI(Ib・6)

経口5-ASAに週2回の5-ASA注腸を併用することにより、より高い緩解維持効果が得られる:推奨グレードA(Ib・7)

解説: 遠位および左側大腸炎型UCにおいて、5-ASAの注腸療法は緩解導入だけでなく、維持療法でも有用であることが、複数のRCTおよびメタ分析により確認されている。経口投与に比べ注腸投与の利便性は劣るが、週2〜3回の注腸投与でも連日投与と同等の緩解維持効果が得られることが報告されているため、受容性の向上を図る上での選択肢となりうる。また週2回の注腸投与がSASP連日投与と同等の効果であることが認められている。経口5-ASA連日投与に週2回の5-ASA注腸を併用することにより、さらに緩解維持効果を高めることができるとの報告もある。

 

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