ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


6.緩解期の潰瘍性大腸炎における維持療法

6.3 緩解維持療法におけるSASP2,5,6)

SASPの緩解維持効果は2〜4g/日の間で用量依存性であるが、副作用もそれに伴い増加する:推奨グレードA(Ib・8)

解説: SASPの1日投与量2〜4gとプラセボによる比較試験で、いずれの投与量でも有意の緩解維持効果を認め、その効果は用量依存的に有意に向上した。しかし用量増加に伴い副作用や不耐症状の発現が多くなり、最も有効な4g/日では約4分の1の症例で不耐となることが海外で報告されている。したがって、緩解維持のためには1日量2gあるいは3g程度が選択されることが多い。なおSASPを症状に応じて調節しながら服用しても定期投与と同様の再発予防効果を示すエビデンスもあるが、専門家の評価も十分でなく、報告から20年を経た現在でも一般化されていないため推奨に至らなかった。

 

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